「働くお母さん(または妻)」を美化するのはやめろ
働くママ応援CMに全く共感できなかった件 | 世界級ライフスタイルのつくり方 http://blog.ladolcevita.jp/2014/07/14/working_mum_cm/
この記事が話題になっているようで読み進めるうち、こんなCMを思い出した。
味の素KK 企業広告 「日本のお母さん」篇(60秒) - YouTube
最初に見た時、私もうっかり「いいお母さんだな〜」など頭の沸いた感想を持ってしまった。
よくよく見なおせば朝は母親が最初に起き食事とお弁当の準備、そして子どもたちに食べさせている間に洗濯物を干して家事を片付けている。超忙しそう。
その時父親はノートパソコンをいじって画面後方で優雅に過ごしている。いやいや、お前が干せよ。それか子どもたちの食事を見ていてあげろよ。
次のシーンで父親も子どもの着替えを手伝っているのだが、これまでの流れから見ると当たり前のことなのになぜかすごいことのように感じる...!なんかすごい。
そして保育園に子どもたちを自転車に乗せて送って行き、満員電車であくびをしながら出勤。え、あんなに優雅に朝の時間を過ごしている父親なら子どもたちを送って行けるんじゃない...???
夕方には子どもたちを迎えに行きスーパーで買物、夕飯の支度をして食べさせる。ここまで家事のすべてを母親が完璧にこなしている。なんたってご飯は出来合いではない、お弁当まで手作りなんだから驚き。(他の冷凍食品のCMに女性起用が少ないのはそういうことなのだろうか...)
メディアが働くお母さんが家事をすべてこなす生活が理想の姿、あたりまえの光景だと流す時代は終わったはずだ。だってお母さんも働かなきゃいけなくなってしまったし、核家族化で祖父祖母が家のことを手伝ってくれるわけでもないのだもの。
海外のように、とは言わない。これからの生活スタイルにあった分担は必要になってくる。家族でよく話し合い、助け合えないと、みんながそれなりに機嫌よく生活することなどできない。
もちろんこのようにしないと気がすまない!!って人は別。ぜひそのまま続けてほしい。
たまによその家庭にまで完璧にやらないと!などといらんアドバイスをする人も居るが、それだけ努力しているというアピールは夫に向けてするべきものであって、家庭の外に向けてするものではないはずだ。
小さいころお母さんによく言われたでしょう?「うちはうち、よそはよそ」ってさ。