絵画やマンガなどにおける、中指と薬指の謎
有名な絵画とかマンガとかアニメとかの手をよくよく観察してみると、中指と薬指がくっついていることが多い。
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私もたまに絵を描いたりするのでその書き方をすることがあるけれど、なぜかはあまり考えたことはなかったので調べてみた。
もう調べている人が居た
なぜ昔のまんがや宗教画には中指と薬指のくっついた手がかかれてるのか?
この記事の中では「見た感じがまとまって見えるから」「描きやすいから」「宗教的な理由」など、さまざまな考察がされている。
その中でちょっと気になったのが「手の構造上の理由」という項目。しかしこの記事中では本当に構造上の理由でそうなるのか、という考察はされていなかったので調べてみることに。
手の構造
薬指の腱と中指の腱をつなぐ腱間結合は斜めになっていて、
中指の腱の指先に近い部位と、 薬指の腱の手首に近い部位とを結ぶ。また、 小指の腱と薬指の腱の間の腱間結合も同じで、 小指の腱の指先に近い部位と、 薬指の腱の手首に近い部位とを結ぶ。
五本の指で鍵盤を押さえた状態では中指と小指は曲がっているから、指伸筋の中指の腱と小指の腱は指先側にひっぱられていて、 この両者の腱が腱間結合で薬指の腱を指先側に引いている。 こうなると、 薬指を上げようとしても薬指の腱は中指と小指に引かれているので 使えない。だから薬指は上がらない。
薬指はもともと腱のつながり方の影響で、自由度が低いということらしい。
実際に薬指より他の指の方が(ちょっと驚くほど)はるかに上に持ち上がる。薬指は中指に寄り添う体制が楽で、無意識の状態ではそういうカタチに落ち着く場合が多いのかもしれない。
中指と薬指がくっついてい描かれる場面
けいおん!! 最終回 その2 手のポーズに見る、唯と和の関係性の画像 - うっかりトーちゃんのま〜ったり日記 - Yahoo!ブログ
手の構造を調べてみた結果、中指と薬指がくっつきやすい状況は無意識下ということがわかった。
これまたわかりやすい解説記事が見つかった。
この記事の中でも「意味のない、無意識を表現する手」として中指と薬指がくっついた状態が使われるのではないか、という考察がされている。
それをふまえて上の方で引用した絵画を見てみると、ともに何か意識的な動作をしている場面ではない。手をどこかに添えているだけで、その手自体に意味はほとんど無いように見える。
反対に、何か手に重要な意味をもたせたり、その手が主役になりうる場面でこの中指と薬指をくっつけたカタチを取ると、生理的に不思議な感覚になるような気がする。
手は多彩な感情表現が出来るパーツでもある。中指と薬指がくっついたカタチを乱用すると、全体的に伝えたいことが薄れてしまうのかもしれない。
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